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ひとり社長のふるさと納税|上限は役員報酬で決まる・社長でもワンストップOK・経費にはならない【設立4年目の実例】

ひとり社長のふるさと納税上限は役員報酬で決まる
gou
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📢 本記事は、副業から合同会社を設立して4年目のゴウが、自分の経験と総務省・各ポータルの公開情報をもとに書いています。制度の内容は2026年10月時点のものです。控除上限は目安で、実際の額は各ポータルのシミュレーターでご確認ください。一部にアフィリエイト広告(PR)を含みます。

会社員時代からやっていたふるさと納税、法人を作ってからも毎年続けています。ただ、ひとり社長になると「会社の経費にできるのか」「上限がいくらになるのか」「ワンストップ特例は使えるのか」「会社としてやったほうが得なのか」という、会社員とは少し違う疑問が出てきます。結論から言うと、社長のふるさと納税の控除上限は、会社の利益ではなく自分が受け取る役員報酬で決まります。この記事では、ひとり社長のふるさと納税をこの4点で整理します。

ひとり社長のふるさと納税で迷う3つのこと

🙅
① 会社の経費にはならない
ふるさと納税は社長個人の寄附です。会社のお金や法人カードで払うと、会社から社長への貸付(役員貸付金)か給与(役員賞与)の扱いになり、かえって面倒になります。
👉 個人の口座・個人のカードで払う
🧮
② 上限は役員報酬で決まる
上限は役員報酬など個人の所得で決まり、会社の利益は関係ありません。役員報酬は期首に決めたら期中は変えにくいので、報酬を決めた時点で上限もほぼ決まります。
🏢
③ 企業版は別の制度
会社として寄附するなら企業版ふるさと納税という別の制度です。寄附するのは法人で、返礼品はありません。利益の小さいひとり会社では効果も小さくなります。
⏰ その年の分は12月31日の決済まで
  • ふるさと納税は決済(入金)日の年の寄附になります。年末はポータルも混み合うので、秋のうちに済ませておくと安心です
  • 確定申告をしない年は、寄附先が5自治体以内ならワンストップ特例も使えます(詳しくは下の「ワンストップ特例は使える?」)

結論:ひとり社長のふるさと納税は「役員報酬」で決まる

💡 上限はこう決まる
🏢
役員報酬
期首に決めた月額×12
➡️
🧾
給与所得
会社員の給与と同じ扱い
➡️
🧮
控除上限
収入と家族構成で決まる
➡️
🎁
寄附
上限の範囲で
役員報酬は期首に固定されるので、上限は年初からほぼ確定する

ひとり社長が自分の会社から受け取る役員報酬は、税法上は「給与所得」です。つまりふるさと納税の上限は、会社員が給与で計算するのとまったく同じ方法で決まります。しかも役員報酬は期首3か月以内に決めたら期中は変えられないので、上限が年の初めからほぼ確定するのがひとり社長の特徴です。会社員のように「年末のボーナスで上限が変わる」ことがなく、計画が立てやすいです。

役員報酬別の上限の目安(年額)

役員報酬(年収)独身・共働き配偶者控除あり
300万円約28,000円約19,000円
400万円約42,000円約33,000円
500万円約61,000円約49,000円
600万円約77,000円約69,000円
700万円約108,000円約86,000円
800万円約129,000円約120,000円
1,000万円約176,000円約166,000円
1,200万円約239,000円約229,000円

役員報酬を月額で考えるなら、年収300万円=月25万円、400万円=月33万円、500万円=月42万円、600万円=月50万円、700万円=月58万円、800万円=月67万円、1,000万円=月83万円、1,200万円=月100万円が目安です(賞与がない場合。事前確定届出給与で賞与を払う年は年収に足して見てください)。※総務省の目安をもとにした概算です。小規模企業共済やiDeCoの掛金(所得控除)が大きいと課税所得が減るので、上限も少し下がります。必ずポータルのシミュレーターで確認してください。楽天ふるさと納税にも控除上限額のシミュレーターがあります。

⚠️ ひとり社長が上限で見落としがちなこと
  • 小規模企業共済・iDeCoの掛金が全額所得控除になるので、その分だけ住民税所得割が減り、ふるさと納税の上限も下がる。シミュレーターに「その他の控除」として入力する
  • 家族に給料を払っていて配偶者控除の対象なら「配偶者あり」の列で見る
  • 副業から法人に移行した年(個人事業の所得と役員報酬が混ざる年)は、給与だけの計算では合わない
ゴウ
ゴウ
私は毎年、上限に近いところまで寄附しています。役員報酬が固定なので、年の初めに上限を計算して、返礼品を年間で計画的に選ぶスタイルです。会社員時代のように年末に慌てて駆け込むことがなくなりました。

ワンストップ特例は使える?

📮 ワンストップ特例が使える
✅ 自分の会社からの役員報酬だけ(給与1か所)
✅ 会社で年末調整をしている
✅ 寄附先が年5自治体まで
✅ 医療費控除など確定申告の理由がない
👉 法人一本化した後の私はこちら
📝 確定申告が必要(ワンストップ無効)
⚠️ 副業と本業で給与が2か所ある年(二以上事業所勤務)
⚠️ 個人事業の所得がある年(法人に移す前)
⚠️ 医療費控除・住宅ローン控除1年目など
⚠️ 6自治体以上に寄附した
⚠️ 自分の会社から家賃や貸付金の利子を受け取っている(同族会社の役員)
👉 確定申告で寄附金控除として申告

ひとり社長でも、自分の会社からの役員報酬だけで、会社で年末調整をしていればワンストップ特例は使えます。注意が必要なのは移行期です。私の場合、本業と並行して会社を作った年は給与が2か所になり、副業の所得もあったので確定申告が必要でした。確定申告をする年はワンストップ特例が無効になるので、寄附金控除を申告書に自分で書く必要があります。

❓ Q. 社長・役員でもワンストップ特例は使える?
A. 使えます。役員報酬は給与所得なので、給与1か所・年末調整あり・寄附先5自治体以内・ほかに確定申告の理由がない、という会社員と同じ条件です。
ただし社長だけの落とし穴が1つあります。自分の会社から役員報酬のほかに「自宅を会社に貸している家賃」や「会社への貸付金の利子」を受け取っている人は、金額にかかわらず確定申告が必要です(同族会社の役員の特則、国税庁タックスアンサーNo.1900)。この場合はワンストップ特例が使えないので、寄附金控除は確定申告書に書きます。自宅兼事務所で会社から家賃を受け取っている人は要注意です。
STEP 1
年初に役員報酬から上限を計算する
ポータルのシミュレーターに役員報酬・家族構成・共済やiDeCoの掛金を入力
↓
STEP 2
年間の寄附を計画する
上限の8〜9割を目安に。決算や納税のタイミングと現金の出入りを合わせておく
↓
STEP 3
寄附のたびにワンストップ申請書を返送
翌年1月10日必着。確定申告する年は不要(代わりに申告書に記載)
↓
STEP 4
翌年6月からの住民税で控除を確認
会社に届く住民税の決定通知書で控除額をチェック

会社としてふるさと納税したほうが得?(企業版ふるさと納税)

「法人でやれば損金にできるのでは」と考える人も多いと思います。法人向けには「企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)」があり、寄附額の最大約9割が税負担の軽減になります。ただし、ひとり会社で使うにはかなり条件が厳しいです。

個人のふるさと納税企業版ふるさと納税
誰が個人(役員報酬から)法人
寄附額上限まで自己負担2,000円10万円以上
返礼品ありなし
寄附先好きな自治体地域再生計画に認定された事業のみ。本店所在地の自治体は不可
税の効果所得税還付+住民税控除損金算入(約3割)+税額控除(最大約6割)
効果の上限収入で決まる法人税・法人住民税・事業税の一定割合まで。利益が小さいと枠も小さい
期限—令和9年度(2027年度)末まで
💡 ひとり会社にとっての結論
  • 返礼品がないので、個人のふるさと納税のような「実質2,000円でモノが届く」メリットはない
  • 税額控除は法人税等の額が上限になるので、利益が小さい・赤字のひとり会社ではほとんど効かない
  • 地域貢献としてやる分には意味があるが、「得をする」目的なら個人でやるのが正解

2025〜2027年の制度変更(上限の計算に関わるものも)

📅 最近の変更

🚫

2025年10月

ポータルのポイント付与が禁止

→

📦

2026年10月

返礼品の地場産品ルールが厳格化

→

🔝

2027年の寄附から

特例控除に定額の上限(高所得者向け)

→

💳

変わらないこと

クレカ決済のポイントは対象外

2025年10月から、ポータルサイトが寄附額に応じて付与していたポイントが禁止されました。「どのサイトが一番ポイントが多いか」で選ぶ時代は終わり、返礼品の中身と使いやすさで選ぶことになります。2026年10月からは返礼品の地場産品ルールがさらに厳しくなり、区域外で作られたものは対象から外れていきます。

上限の計算にかかわる変更も2つあります。1つ目は2026年分(令和8年分)からの所得税の基礎控除・給与所得控除の見直し(基礎控除は所得に応じて最大104万円、給与所得控除の最低保障は74万円)で、上限の計算の前提が変わります。ポータルのシミュレーターは「2026年分対応」と書かれたものを使ってください。2つ目は令和8年度税制改正で、2027年(令和9年)の寄附=2028年度の住民税から、特例控除額に定額の上限が付くことです(道府県民税77.2万円・市町村民税115.8万円、指定都市は38.6万円・154.4万円)。給与収入が1億円前後の人から影響が出る水準なので、ひとり社長の役員報酬の範囲ではまず関係ありませんが、「上限は収入に比例して青天井ではなくなった」とだけ覚えておけば十分です。

🛒 Amazonや楽天でもふるさと納税ができます

2024年12月から、Amazon.co.jpでもふるさと納税の寄附ができるようになりました。楽天ふるさと納税と同じく、普段のアカウントと支払い方法がそのまま使え、寄附の履歴も注文履歴で確認できます。上限額を確認したうえで、使い慣れたサービスから選ぶのが手間が少ない方法です。私は毎年、淡路島の玉ねぎとシャインマスカットを選ぶことが多いです。

普段Amazonで買い物をしている

いつものアカウントと支払い方法で寄附できます。

楽天ポイントを貯めたい

楽天のアカウントで寄附でき、楽天ポイントも貯まります。

まとめ

📝 この記事のまとめ
  • ひとり社長のふるさと納税の上限は「役員報酬」で決まり、期首に固定されるので年初から計画できる
  • 小規模企業共済・iDeCoの掛金分は上限が下がるので、シミュレーターに入力する
  • 役員報酬1か所+年末調整ならワンストップ特例が使える。給与2か所や個人事業所得がある年、会社から家賃・貸付金の利子を受け取っている役員は確定申告
  • 企業版ふるさと納税は返礼品なし・10万円以上・税額控除に上限があり、ひとり会社では個人でやるのが正解
  • 2025年10月からポイント付与禁止、2026年10月から返礼品ルール厳格化。2027年の寄附からは特例控除に定額の上限(高所得者向け)
Xでも発信しています

ひとり社長の制度の小ネタや、副業から法人化までの気づきを毎日投稿しています。

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副業から合同会社を設立して4年目のひとり社長/エンジニア
本業を持ちながら副業(口コミサイトと受託開発)を12年育て、本業と並行して合同会社を設立。その後、法人に一本化しました。いまはSESを本業に、自社Webサービスと口コミサイトを運営しています。立ち上げ前に自分が不安だったこと・迷ったことを、実際にどうだったかと一緒に書いています。
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