法人化を考える
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「法人税は赤字でも7万円」の正体は法人住民税の均等割|区分表・法人税割との違い・1期目が短いときの月割・赤字でも払う税金

法人住民税の均等割7万円 赤字でも払う理由
gou
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📢 本記事は、1期目を小さな赤字で終え、法人住民税の均等割だけを払ったゴウが、自分の経験と東京都主税局・自治体の公開情報をもとに書いています。制度の内容は2026年9月時点のものです。税額の区分は自治体で異なる場合があります。 一部にアフィリエイト広告(PR)を含みます。

法人を作ると、赤字でも毎年必ず払う税金があります。法人住民税の均等割です。ひとり合同会社(資本金1,000万円以下・従業員50人以下)なら年7万円。「赤字なのに税金?」と最初は驚きますが、仕組みを知っておけば設立前の資金計画に組み込めます。よく「法人税は赤字でも7万円かかる」と言われますが、正確には法人税ではなく、この法人住民税の均等割のことです(赤字なら法人税そのものは0円です)。この記事では、均等割の額と区分、赤字でも払う理由、1期目が短いときの月割、赤字のときに他に何がかかるかをまとめます。

ゴウ
ゴウ
私の1期目は7か月の短い事業年度で、小さな赤字でした。払ったのは均等割だけで、月割になりました。「赤字でも7万円」は法人化の前に知っておくべきコストとして、設立前の3つの罠でも書いています。
ゴウ
ゴウ
私の1期目は7か月だったので、均等割は月割で計算されました。2期目は黒字になりましたが、1期目の赤字を繰り越したので法人税等は少額で済み、3期目から法人税等が本格的にかかるようになりました。

均等割はいくらか:区分表

資本金等の額従業員数都道府県民税市町村民税合計
1,000万円以下50人以下2万円5万円7万円
1,000万円以下50人超2万円12万円14万円
1,000万円超〜1億円以下50人以下5万円13万円18万円
1,000万円超〜1億円以下50人超5万円15万円20万円
1億円超〜10億円以下50人以下13万円16万円29万円

※標準税率。東京23区は都民税として一括で課税され、資本金1,000万円以下・50人以下なら7万円。自治体によって超過税率を採用している場合があります。

ひとり合同会社はほぼ全員が一番上の行です。資本金を1,000万円以上にすると均等割が跳ね上がるうえ、消費税の免税も使えなくなるので、資本金は1,000万円未満が基本です。

赤字でも払う理由(「法人税7万円」の正体)

🏛️ 均等割
資本金と従業員数で決まる定額
行政サービスの「会費」のような性格
✅ 赤字でも黒字でも同じ額
📈 法人税割
法人税額に税率を掛けて決まる
✅ 赤字(法人税ゼロ)ならゼロ
👉 黒字になって初めて発生

法人住民税は「均等割+法人税割」の2階建てです。赤字のときにゼロになるのは法人税割だけで、均等割は残ります。

赤字の期に払う税金・払わない税金の一覧

税金赤字のとき備考
法人住民税・均等割払う(7万円)事業年度が12か月未満なら月割
法人住民税・法人税割払わない法人税額がゼロなのでゼロ
法人税・地方法人税払わない所得がゼロ
法人事業税・特別法人事業税払わない資本金1億円以下は所得課税のみ。赤字ならゼロ
消費税免税なら払わない資本金1,000万円未満の1期目は原則免税。インボイス登録していれば課税事業者
源泉所得税・社会保険料役員報酬を払っていれば発生税金というより「給与に伴う支払い」

1期目が12か月未満のときの月割

設立初年度は事業年度が12か月に満たないことが多く、均等割は月割になります。

STEP 1
月数を数える
暦に従って数え、1か月未満の端数は切り捨て。切り捨てて0か月なら1か月にする
↓
STEP 2
年額×月数÷12
7万円×7か月÷12=40,833円
↓
STEP 3
100円未満を切り捨て
→ 40,800円
↓
STEP 4
期末から2か月以内に申告・納付
9月決算なら11月末まで。都道府県分と市町村分(東京23区は都に一括)

1期目の決算の流れは「ひとり合同会社の1期目の決算でやったこと」に書いています。決算月の決め方で1期目の長さが変わる話は「合同会社の決算月はいつにする?」へ。

赤字は「捨てない」:繰越欠損金10年

青色申告の法人なら、赤字(欠損金)を10年間繰り越して、黒字になった期の所得から差し引けます。中小法人は控除の上限もありません。1期目の赤字は2期目以降の法人税を減らす「資産」なので、青色申告承認申請書を期限内(設立から3か月以内、または1期目終了日の前日のいずれか早い日)に出しておくことが大前提です。

⚠️ 赤字でも必ず申告する
  • 赤字でも申告義務はある。無申告は加算税・延滞税の対象
  • 正当な理由なく2期連続で期限内に申告しないと青色申告が取り消され、繰越欠損金が使えなくなる
  • 均等割は申告と同時に納める。「赤字だから何もしない」が一番損

設立前の資金計画に入れておく

✅ 法人を作る前に見ておく「赤字でも出るお金」
  • 均等割 年7万円(1期目は月割)
  • 税理士の決算料(自計化でも決算は頼む人が多い)
  • バーチャルオフィス・会計ソフト・法人口座などの固定費
  • 役員報酬を出すなら、社会保険料の会社負担分
  • 👉 売上がなくても年20〜40万円は出ていく前提で、法人化のタイミングを決める(副業の売上がいくらになったら法人化すべき?)
ゴウ
ゴウ
「赤字でも7万円」は、法人化を迷っている人が一番気にするコストだと思います。ただ、私の場合は共済や役員報酬の仕組みで得られるもののほうが大きかったので、均等割は「会社を持つ会費」と割り切っています。

まとめ

📝 この記事のまとめ
  • 法人住民税の均等割は、資本金1,000万円以下・従業員50人以下なら年7万円。赤字でも払う
  • 法人住民税は均等割+法人税割。赤字でゼロになるのは法人税割だけ
  • 赤字の期に払うのは均等割のみ。法人税・事業税はゼロ、消費税は免税なら不要
  • 1期目が12か月未満なら月割(7か月なら40,800円)。期末から2か月以内に申告・納付
  • 赤字は青色申告で10年繰り越せる。赤字でも申告しないと青色取消しのリスク
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ひとり社長の制度の小ネタや、副業から法人化までの気づきを毎日投稿しています。

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副業から合同会社を設立して4年目のひとり社長/エンジニア
本業を持ちながら副業(口コミサイトと受託開発)を12年育て、本業と並行して合同会社を設立。その後、法人に一本化しました。いまはSESを本業に、自社Webサービスと口コミサイトを運営しています。立ち上げ前に自分が不安だったこと・迷ったことを、実際にどうだったかと一緒に書いています。
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